ビタミン(Vitamine)


ビタミンとは
生命に必要な、アミンという意味で、微量で人の栄養を支配する働きをもち、体内で、酵素の成分である補酵素として重要な役割を果たしている。

ビタミンが欠乏すると

そのビタミンの協力がなければ活動できない酵素に関わる分解、反応が、十分に行われず、体に様々な障害が起きてくる。これが原因で現れる症状を「ビタミン欠乏症」という。欠乏を防ぐためには、ビタミンの大部分は、生体内で作られないので、体外から、食物、または、薬剤から補給しなければならない。



「抗酸化作用」のあるビタミンとは
酸化が進むと様々な病気が発生するので、体内でのその酸化を防ぐ働きをするビタミン

A.
「フリーラジカル」「活性酸素」が、病気の発生や進行に大きく関与している。

フリーラジカルとは
1.原子核の周りで、単独の電子をもった不安定な原子や、分子のことをいう。
2.フリーラジカルは、電子が、1個足りずに不安定なため、他の分子から電子を奪い取って安定になろうとする。その電子を奪われることを「酸化される」という。
3.フリーラジカルが、他の分子を「酸化される」と、今度は、その酸化された分子がフリーラジカルとなり、連鎖的に酸化が、進む。  

活性酸素とは

他の分子を酸化させる作用が強い酸素で、酸素が体内で様々な化学反応を起こすときに発生する。
   
B.「酸化」
が進むと、病気が発生する。

1.細胞にあるDNA(遺伝子)は、酸化により、損傷がおき、突然変異などが起こる。
  その結果、細胞増殖に異常をきたし、がんが発症する。
2.活性酸素やフリーラジカルによる酸化は、老化を促進させ、様々な病気を引き起こす要因になる
3.体内にも酸化を防ぐ酵素(抗酸化酵素)を持っているが、なかなか、対応しきれない。
  
C.「抗酸化作用」のあるビタミンを摂ることによって、対応させたい。

     抗酸化作用のあるビタミン

 

機    能

多い食物

ビタミンA 発育促進、皮膚や粘膜組織の形成。
目の機能を正常に保つ作用。

欠乏症:夜盲症、眼球乾燥賞
過剰症:肝臓障害、頭痛、脱毛

「八ツ目鰻キモ油」
黄緑色野菜
(にんじん、ほうれん草、かぼちゃ)
レバー、小魚、たまご、
ビタミンC コラーゲンの生成に関与して細胞の間にある結合組織を強化。
ステロイドホルモンの酸化を防いでその生成を促進し、体の若さを保つ作用。
欠乏症:壊血病、口内炎、感染に対する抵抗力の低下。

グウアバ、ブロッコリー、キャベツ、
アスパラ、ほうれん草、柿、
みかん、いちご、かぼちゃ
ビタミンE ホルモンの分泌を促す作用。
不飽和脂肪酸が、酸化すると老化物質が体内に貯まるがV.Eはこれを防止。
老化を防ぐ若返りのビタミン。
欠乏症シミ、黒皮症

アーモンド、ピーナッツ、かぼちゃ、
たらこ、ごま、玄米
 

 


    他のビタミン

 

機  能

多い食品
ビタミンB1 神経機能の調整
糖分の代謝
玄米・豚肉・豆類
ビタミンB2 肌、粘膜の健康維持
脂質、糖質の代謝
肉類・卵黄・青魚
ビタミンB6 タンパク質の代謝
肌の健康維持
酵母・玄米・レバー
ビタミンB12 貧血予防
アミノ酸の代謝
カキ・レバー・チーズ
葉酸 貧血予防 酵母・胚芽米・きな粉
パントテン酸 糖質、脂質、タンパク質の代謝
肌の健康維持
酵母・胚芽米
ナイアシン 糖質、脂質、タンパク質の代謝
ホルモンの生成
酵母・豆類・レバー
ビタミンD 骨の健康維持 干しシイタケ・卵黄・肝油
ビタミンK 血流の凝固
骨の健康維持
緑黄色野菜・植物油・納豆・うなぎ